運営委員会だよりNo,22<令和4年12月23日発行>

年末に向け、何かとお忙しくお過ごしのことと存じますが、いかがお過ごしでしょうか。

平素は、春日中学校のPTA活動並びに学校教育にご理解、ご協力いただきありがとうございます。

さて、12月1日(木)第6回運営委員会を開催しました。

★フリートーク

 今回のフリートークは、特に学習に関して参加者と学校が熱心に意見を交わしたり、情報を共有したりしました。とても有意義な交流会となりました。みなさまもお時間がある時、是非、参加してみてください。

  

  * 質問事項、回答についての文面は一部抜粋しています。 (Q. 参加者 A. 学校) 

Q,今の子の勉強の仕方がかわってきていて、うちの子も解らないところをYouTubeなどの動画を観たり、いろんな手段で勉強したりしているように思います。なんでもスマホやタブレットで検索できて、勉強方法がデジタル化していますね。学校支給のタブレットで使用できる学習コンテンツはありますか。

A,子どもたちの学び方は多様になっています。学校の授業以外に動画やネットでの学びなど、自分に合った内容を探し、良いと思われる方法で学んでくれればいいと思っています。自学の際、学校のタブレットには、次のようなドリル教材がはいっており、活用の頻度は高く、教科によっては先生が推奨して使用している場面もあります。活用についてはそれぞれ特性があります。

 ①キュビナ(奈良市が導入)

  一問一答方式となっており、誤答の内容に関する問題が画面上に出てきます。また、使用している時間,誤答の項目など学校が把握できる。

②みんなの学習クラブ(春日中が地域教育協議会の予算で独自に採用)

  紙媒体でいうとプリント形式で出題されます。教科書に準拠しており、学習の確認には良いと思います。マルチメ解説がついていて、その内容も好評です。学校は、試験の範囲表に範囲項目を掲載しています。

 3年間で、高校受験に向けて1500時間の学習時間が必要だといわれています。年間500時間、一週間で10時間の家庭学習が必要です。3年生になると勉強する時間がどっと増えるので、1.2年生で1.5~2時間家庭で勉強してくれたらと思うので、みんなの学習クラブなどの学習コンテンツをどんどん使ってほしいです。

Q,コロナ禍で学校を休みがちになっている子も多くいると思います。学校を休むとオンラインで授業が受けられるとはいえ、親としては学習についていけているかどうか心配です。

A,コロナに罹患、自宅待機で欠席を余儀なくされることもあります。
また、様々な理由で欠席することがありますが、学校は授業のライブ配信を垣根なしで行っています。リアルな授業を届けるというのは難しいですし、それに合う子もそうでない子もいます。
欠席した時には、毎日ではないにしても担任から連絡をしますので、そのことも尋ねてください。
課題や提出物については積極的に採点し、評価に反映します。
学習の定着については、心配されるところだと思いますが、そのことも担任にご相談ください。

Q, 単元テストになって最初は嫌やといっていたわが子も、最近はリズムがわかってきて、単元テストになってよかったといっています。

A,単元テストの目的の第一は、単元のくくりで指導する教員がテストの結果から自らの学習指導を振り返り、生徒に還す。第二は生徒自身が短いくくりの範囲で自らの学習を振り返ることを積み重ねるということです。
広い範囲の定期考査の範囲表が配られた時の、何とも言えない表情を見るのは辛いものです。加えてテストは評価のためにだけあるのではないという認識は変えていく必要があります。
単元テストに関する生徒アンケートから、家での学習時間が増えたという回答は65%、単元テストがいいという回答は75%になっています。そのアンケートの自由記述からはやはり、テストがあるから勉強するということや、ワークは提出するためのものと捉えている生徒があるということです。次の課題は、そのあたりのことだと考えています。
自らの生活に見通しをもって学習だけでなく他の事、部活や学校の活動以外での得意分野をみつけてほしいと思っています。奈良県の公立高校でも単元テストにシフトしているところが多くなってきています。中学生の今のうちに慣れていくということも必要かと思います。春日中学校は単元テストに変えたことは、いまだ途中ですが、一定の成果はあると考えています。

Q,クラスルームで提出の課題がたくさんでている教科があるのですが、先生が全く評価してくれていない。親の私がみても評価がまったくなくて、真っ白でした。ちゃんと先生はみてくれているのでしょうか。

A,もしかしたら、タイムラグやシステムの問題があったのかもしれません。
提出物の評価をしていないということがあってはいけませんので全体に確認します。

Q,わかるわかる学習会とは

A. 地域の方々が、春日中学校の生徒には学習に関して、自信をもって高校選びや受験に備えてほしいという願いから始まりました。
学習支援に来てくれている学生の報償費も地域予算から捻出されています。

 具体的には、3年生を対象に、2学期の毎週火曜日と木曜日の放課後に開催しています。

 最近の傾向として大変熱心に学習をする姿になってきています。
また、タブレットが配付されてからは、そこに入っているドリル教材で自らの学習の活路を見いだし、取り組む生徒もいます。
大学生ボランティアは生徒目線で熱心に教えてくれており、奈良教育大学では本校のわかるわかる学習会のボランティア希望者が増えているとのことです。生徒も学生も双方良しという関係になってきています。
時には騒がしくなる場面もありますが、その際には教員も立ち会い関わっていますので、その都度、指導しながら進めています。